スクールジャック

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第1校舎5階 生徒が普段立ち入る事の無い、文化祭準備室や体育祭用具入れなどがあるこの階からの捜索に乗り出したのだが…どこもかしこももぬけの殻だ。 「いねぇ…!くそッ!」 既に鳴り響いた1時間目の開始を意味するチャイムを聞き、その表情には焦りが見え隠れしている。 無論、授業に出遅れたために焦りを感じているのではない。チャイムという時の経過を意味する音が耳に入るからだ。 次にチャイムが鳴った時は50分が経過した証拠。そう考えると冷静でいられなくなる。 奴らがいつ動き出すかなど分からないのだから。 その後も幾つもの部屋を隈なく捜したが成果はない。 仕方なく5階を諦め階段へと歩を進めた、その時。 「……!」 何かに気付き、ふと立ち止まる。 階段に1番近い場所に位置する文化祭準備室。この中から…僅かに物音が…。 この部屋も勿論既に調べたのだが、入れ違いなった可能性は充分にある。 そして今は授業中。教師はどうだか知らないが生徒がここにいる訳がない。 守は息を殺し、ホルスターから二丁拳銃を抜いた。 校内で堂々と銃声を響かせてはならないため、この拳銃には銃声を抑制するためサイレンサーが取り付けられている。 故に敵がいれば容赦なく引き金を引けば良い。 文化祭準備室のドアに耳を密着させた。 ………小さくてよくは聞こえないが……話し声が聞き取れる。 もう確実だ。何者かがここに潜んでいると断定して良いだろう。 守は左手をドアノブに掛け、 ガチャッ! 開け放った。 即座に拳銃を構えながら部屋に飛び込むと…そこには…。 「……あ…?」 体が硬直する。 最初に浮かんだ疑問は……何故こいつらが今ここにいる? そこにいたのは唖然とした表情で守を見詰めている……義一、敦志、大介の…3人だった。
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