飛鳥祭

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「つーか、雨音はイベントに参加しないのか?」 「私は無理なんだぁ。自転車持ってないし、お母さんも危ないから止めなさいって」 そう言って雨音はガックリと肩を落とした。 「……やっぱ雨音もキーホルダーが欲しいのか?」 「そりゃあ欲しいよ~」 そう言って雨音は悔しそうな顔をした。 ……仕方ねぇ。俺が一肌脱いでやるか。 「……じゃあさ、俺が参加してみて優勝できたら雨音にキーホルダーやるよ」 「えっ!?本当に!?ありがとー心ちゃん♪」 そう言って雨音は俺に抱きついてきた。 むっ、胸が当たってる……! 「バッ、馬鹿!抱きつくな雨音!」 「だって嬉しいんだも~ん♪」 「わかった!わかったから離れろぉ!」 そう言って俺は雨音を無理矢理引き剥がした。 ったく、少しは恥ずかしがれよな……。 てか、絶対負けらんねぇなこりゃあ……。
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