18310人が本棚に入れています
本棚に追加
「つーか、雨音はイベントに参加しないのか?」
「私は無理なんだぁ。自転車持ってないし、お母さんも危ないから止めなさいって」
そう言って雨音はガックリと肩を落とした。
「……やっぱ雨音もキーホルダーが欲しいのか?」
「そりゃあ欲しいよ~」
そう言って雨音は悔しそうな顔をした。
……仕方ねぇ。俺が一肌脱いでやるか。
「……じゃあさ、俺が参加してみて優勝できたら雨音にキーホルダーやるよ」
「えっ!?本当に!?ありがとー心ちゃん♪」
そう言って雨音は俺に抱きついてきた。
むっ、胸が当たってる……!
「バッ、馬鹿!抱きつくな雨音!」
「だって嬉しいんだも~ん♪」
「わかった!わかったから離れろぉ!」
そう言って俺は雨音を無理矢理引き剥がした。
ったく、少しは恥ずかしがれよな……。
てか、絶対負けらんねぇなこりゃあ……。
最初のコメントを投稿しよう!