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「ふぅ……やっぱ急に性格変えると疲れるわね。いつも通りこうすれば文句ないんでしょ心一?」
「だったら紛らわしい事すんな!あと黒板消しを投げるな…ぐほぉ!」
俺が文句を言う前に、2つ目の黒板消しが俺の顔面を捉えた。
「さぁ、授業に戻るわよ~」
夏は粉まみれで床に倒れる俺を無視してそう言って、授業を再開した。
結局何がしたかったんだあの教師は?
そして、何だかんだで今日の授業終了。
「よしっ、さっさと帰って寝るぞナナ」
「お外で遊ぼうナナちゃん♪」
雨音のその発言で、俺の『帰って寝る』と言う願いは早速潰えてしまった。
その時、
「ちょっと待ちなさい。皆に話があるから」
そう言って夏が俺達3人を呼び止め、もう一度席に座らせた。
「話ってなぁになっちゃん?」
「早くしてくれなっちゃん!魚達が俺を待っとるんじゃ!」
雨音と官九郎は、そう言って夏を急かした。
だが、当の夏はと言うと中々口を開こうとしない。
「何なんだよ夏?早く話せよ」
「わかってるわよ!黙ってなさい!」
夏がいきなり怒鳴るもんだから、俺は思わずビクッとなってしまった。
つーか、何で俺にだけ怒鳴るの?
「よく聞きなさいよアンタ達。………この学校、潰れるから」
『……えっ?』
俺達には、夏の発言の意味が一瞬理解出来なかった。
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