夏の終わりの海

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官九郎が釣りに行って、雨音と夏は着替えに行ってる。 オマケに足の怪我が完全に完治していないから泳げない俺は、何もする事がなくてナナと共に浜辺に座って海を眺めていた。 ……なんか、青春っぽいな。 その時、 「だーれだ♪」 その声と共に、俺は誰かに両手で視界を塞がれた。 「心ちゃん♪だーれだ♪」 「『心ちゃん』なんて呼ぶのは雨音だけだろーが」 俺が呆れながらそう言って雨音の両手を退けて上を見上げると、そこには水着姿の雨音が立っていた。 ビキニとまでは言わないが、それなりに出す所は出し、隠す所は隠している赤と白の水玉模様の水着だ。 「……どーかしたの心ちゃん?」 「あっ、いやっ、なっ、何でもない!」 俺はそう言って、慌てて目を反らした。 俺だって男なんだから、たっ、谷間に目線が行ってしまう訳で………。 「ねーねー顔赤いよ?大丈夫?」 「なっ、何でもねーって!あんま近づくなよ!ほっ、ほら!俺怪我で泳げないから、ナナと泳いで来いって!」 「うん♪いこーかナナちゃん♪」 雨音はそう言うと、ナナと共に海に飛び込んで行った。 畜生、俺も泳ぎたかったなぁ……。
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