夏の終わりの海

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「ぬほほ。こんがりいい感じに焼けておるのぅなっちゃん」 「おいエロ村長」 「!!」 俺が村長の肩を叩くと、村長は大袈裟に驚いて双眼鏡から目を離した。 「おぉ!東京少年に雨音ちゃんかのぅ!」 「覗きは駄目だよ村長!」 「フォッフォッフォッ!スマンのぅ!それより………」 そう言って村長は、目線を雨音の顔から下に落とした。 「ホントに成長したのぅ雨音ちゃん♪ナイスボイン…ぐほぉ!!」 村長のセクハラ発言の途中で、俺は村長のいやらしい目玉にチョキを突っ込んだ。 まったく、救いようのないエロジジイだ。 「もう!暴力は駄目だよ心ちゃん!」 「いやっ、お前はもっと警戒すべきだぞ雨音」 俺が真面目に雨音にそう注意をしていると、いつの間にか村長の姿は消えていた。 「アレ?村長がいない!」 「あっ!あそこだよ!」 そう言って雨音が指差した先には、今にも夏に飛びかかろうとしている村長の姿があった。 しかも、夏は全然気づいてない! 「ぬほほー♪なっちゃーん…ぐぇふぉ!!」 次の瞬間、村長は何故かどこからともなく飛んできたタコにぶつかり、真横にぶっ飛んだ。
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