オンボロ学校の仲間達

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中はまだ昼間だってのに、まるで夕暮れの時間帯のように暗い。 「本当にここなのかよ?嘘だったら倉庫にチャリ戻すからなクソババア」 俺はそう呟いて、ギシギシ言う廊下を歩き出した。 大体10分くらいさ迷っただろうか。 とりあえず扉を片っ端から開けているのだが、人の気配は全くねぇ。 「……上に上がってみるか」 そう呟いて俺は、今にも崩れ落ちそうな階段を慎重に上った。 2階に着くと、相変わらず人の気配のない不気味な廊下が延々と続いていた。 「……ハァ」 俺は深く溜め息をついて、まるで永遠に続いているような気のする廊下を歩き出した。 その時、 ボコンッ! 「のわぁ!!」 突然歩いていた廊下の真下の床が抜け、俺の足は1階の天井からブラブラと垂れ下がっている形となった。 「何なんだよこのオンボロ校舎は!!くそっ!!」 何とか穴から這い出した俺は、未だにドキドキしている心臓を抑えながらそう悪態をついた。 《やっぱ帰るか。下手したら死ぬし……》 そう思って立ち上がったその時、俺は近くの扉の向こうから声がする事に気がついた。 ……人がいんのか? ……それともやっぱ幽霊か? 確率的には幽霊の方が高いだろう。 だが、俺は高校を卒業して東京で働くという希望を見つけたばかりだ。 たとえ幽霊だろうと、俺の希望の邪魔はさせねぇ! そう決めた俺は、意を決して扉に手を掛けた。
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