18310人が本棚に入れています
本棚に追加
/246ページ
ギギギギギィィ
腐って開きにくい扉を、俺は無理矢理開けた。
《幽霊だろうが何だろうが、何でも来やがれ!》
そう決意を固めた俺は、教室内に飛び込んだ。
飛び込むなり2人の人間の姿が目に入ってきた。
いやっ、まだ幽霊の可能性がある!油断するな俺!
だが、2人とも女である事には間違いない。
だって、2人共ブラジャー着けてるし。
………あれ?ブラジャー?
「キャアァァァァァァァァァァ!!!!」
次の瞬間、鼓膜が破れるくらいの悲鳴が教室内に響き渡った。
「わわわっ!ゴッ!ゴメンッ!!」
顔を赤くしてメチャクチャ動揺しまくりながら謝った俺は、すぐさま教室から飛び出した。
「まっ、まさか女子が着替えてる最中だったなんて………うわぁ!!!」
動揺して慌ててた俺は、迂濶にもさっき落ちた廊下の穴にまた落ちちまった。
しかも、今度は足だけではなく、体全体が1階まで抜けた。
《ヤベェ!………》
俺は怪我を覚悟して目をつむった。
………………
…………あれ?なんで床に落ちないんだ?
そう思って俺は恐る恐る目を開けた。
すると、
俺は何故か、空中に浮いていた。
最初のコメントを投稿しよう!