オンボロ学校の仲間達

8/14

18310人が本棚に入れています
本棚に追加
/246ページ
「いやっ、だからその………しっ、下着を見ちまった事だよ」 「ほぇ?あぁ!気にしてないよー♪」 やっぱコイツには、羞恥心がないようだ………。 だがここで、1つの疑問が残った。 「おい海野、気にしないならなんで『キャー』って叫んだんだよ?」 「叫んだのはなっちゃんだよ♪ねぇなっちゃん?」 そう言って海野は、俺の隣の眼鏡の先公を見た。 先公は海野にそう言われて、少し顔を赤くしている。 「なんだその目は!?私が叫んじゃいけない訳!?」 「いや、別に………てか生徒に『なっちゃん』とか呼ばれてていいのか?」 「いいんだよ私はまだ若いから!まだ22歳だぞ!」 そう言って『なっちゃん』こと眼鏡の先公は、腕を組んでムスッとした表情をした。 その時、 「何言っとんじゃ!本当は24じゃろ?」 今まで完全に蚊帳(カヤ)の外だった俺を釣竿で釣り上げてくれた麦わら少年が、サラリと先公がサバを読んでいた事をばらした。 「………とっ、とりあえず皆教室に入って!この転校生に一応自己紹介をするわよ!!」 先公は真っ赤な顔で誤魔化すようにそう言うと、俺達を無理矢理教室に連れて入った。
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18310人が本棚に入れています
本棚に追加