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「いやっ、だからその………しっ、下着を見ちまった事だよ」
「ほぇ?あぁ!気にしてないよー♪」
やっぱコイツには、羞恥心がないようだ………。
だがここで、1つの疑問が残った。
「おい海野、気にしないならなんで『キャー』って叫んだんだよ?」
「叫んだのはなっちゃんだよ♪ねぇなっちゃん?」
そう言って海野は、俺の隣の眼鏡の先公を見た。
先公は海野にそう言われて、少し顔を赤くしている。
「なんだその目は!?私が叫んじゃいけない訳!?」
「いや、別に………てか生徒に『なっちゃん』とか呼ばれてていいのか?」
「いいんだよ私はまだ若いから!まだ22歳だぞ!」
そう言って『なっちゃん』こと眼鏡の先公は、腕を組んでムスッとした表情をした。
その時、
「何言っとんじゃ!本当は24じゃろ?」
今まで完全に蚊帳(カヤ)の外だった俺を釣竿で釣り上げてくれた麦わら少年が、サラリと先公がサバを読んでいた事をばらした。
「………とっ、とりあえず皆教室に入って!この転校生に一応自己紹介をするわよ!!」
先公は真っ赤な顔で誤魔化すようにそう言うと、俺達を無理矢理教室に連れて入った。
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