オンボロ学校の仲間達

9/14

18310人が本棚に入れています
本棚に追加
/246ページ
……と言う訳で俺は今、机に座っている海野、先公、麦わら少年の見守る中、自己紹介をするために黒板の前に立っている。 「それじゃあ黒板に名前書いて、自己紹介して!」 「うぃ~っす」 俺は先公に適当に返事をして、黒板にかなりちびてる白チョークで『神田心一』と書いた。 「え~、東京から来ました神田心一です。よろしく」 俺はダラダラとそう言って席につこうとした。 だが、そんな俺の前に先公が立ちはだかった。 「そんなんで自己紹介終わり?最低でも好きな物、嫌いな物、マイブームくらい言わないと席につかせないわよ!」 「…へいへい」 逆らっても無駄だと悟った俺は、そう言っておとなしく黒板の前に戻った。 「え~、好きな物はカレーライスで、嫌いな物はピーマン。マイブームは……………ババチャリ?」 俺は思わず、ババチャリと口にしちまった。 目の前の3人は、頭に『?マーク』を浮かべて目を丸くしている。 《俺とした事が………不覚》 そう思って俺はすぐさま黒板前から離れようとした時、 「そんじゃあ質問ターイム!!」 先公が声を張り上げてそう言った。 くそっ、余計な事言いやがって! 今俺の目の前のには、3人の男女が質問したいと言わんばかりにまっすぐピシッと手を挙げている。 やっぱ、誰か当てなきゃ駄目なのか?
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18310人が本棚に入れています
本棚に追加