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俺はしばらくそのまま様子を見たが、コイツらは手を下ろす気は全くないようだ。
仕方ねぇ……当てるか。
「じゃあ海野」
「はいはーい♪」
俺が何となく海野を当てると、海野は元気よく返事をして立ち上がった。
「え~っと、何でピーマンが嫌いなんですか?」
『ババチャリ』に関する質問じゃねぇのかよ……。
まぁいいや。ババチャリの事聞かれても困るし。
「ガキの頃から味が苦手なんだよ」
俺は適当にそう返答した。
すると、
「じゃあ次は俺じゃ!!」
そう言って麦わら野郎が、当ててもないのに勝手に立ち上がった。
「心一は外国人か?」
「この髪は染めてんだよ!!」
海野に初めて会った時と全く同じ質問をぶつけられ、俺は思わず大声でそう答えちまった。
くそっ、東京にいた時は俺はクールなキャラだったのに………。
俺がぐったりと肩を落として今の自分の現状を嘆いていると、今度はすかさず先公が立ち上がった。
「皆なんで一番気になる事を質問しないのよ!もっと気になる事があるでしょ?」
《チッ、さすがに先公は他の馬鹿2人とは違うな。さて、どうやってババチャリの事を誤魔化そうか………》
そう思って俺が必死に頭を悩ませていると、まだ言い訳を考えている途中なのに、先公は俺に向かって口を開いた。
「東京でSM●Pのキム●クに会った事あるの!?」
あぁ、馬鹿でよかった。
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