七夕の願い

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「いてて……なっちゃんは相変わらず照れ屋さんじゃのう」 そう言ってエロジジイこと村長はフラフラと立ち上がった。 ドS教師の攻撃をくらってあの程度のダメージとは……あのジジイ、中々出来るな。 「おほぉ!雨音ちゃんか!?少し見ないうちにまた可愛くなったのぉ!」 そう言いながらエロジジイは雨音に近付いて行った。 「えへへ♪ありがとう村長♪」 「雨音ちゃんは日に日に成長しとるのぅ本当に。例えばこのオッパイとか…ぐふぇ!!」 エロジジイがそこまで言った時点で、官九郎がエロジジイを蹴り飛ばした。 官九郎はそんなキャラじゃないと思っていたんだが………。 「官ちゃん!暴力は駄目だよ!」 「大丈夫じゃ雨音。村長はああいうキャラなんじゃから」 頬を膨らませて怒る雨音に、官九郎はそう言った。 「まったく。年寄りには優しくせぇと教わらんかったのか官九郎?………んっ?お主は誰じゃ?」 突如エロジジイが、俺を見てそう言ってきた。 「あー、この前東京から引っ越して来た神田心一っス」 「ほほぅ、お主が噂の東京者かぃ。何にもない村じゃが、まぁのんびり暮らすがええ。フオッフオッフオッ!」 そう言ってエロジジイは楽しそうに笑った。 案外いい奴だなエロジジイ。 「……ところで、その茶髪はひょっとして外国の人なんかぃ?」 またその質問かよ………。
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