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「お待たせ心ちゃーん♪」
少しして、ハイテンションな雨音が家の中から現れた。
「雨音、あんまり心一君に迷惑かけちゃ駄目よ」
雨音の母親はそう言って雨音に注意した。
すんませんお母さん。お宅の娘さんは現時点ですでに俺に迷惑かけてます。
「わかってるよお母さん♪さぁ、行こう心ちゃん♪」
「んっ?おぅ」
雨音の母親に見送られながら、俺と雨音はババチャリに2人乗りして走り出した。
「何じゃ心一、こんな時間に何するのかと思ったらデートかぇ?若いのぅ」
「ちげーよクソババア!!」
ニヤニヤしている婆ちゃんに俺はそう怒鳴った。
「こんばんわお婆さん♪」
「数日ぶりじゃのう不思議なお嬢ちゃん。心一に変な事されないよう気をつけるんじゃぞ。なんせ思春期真っ盛りじゃからのぅ。フェッフェッフェッ!」
「んな事しねーよエロババア!!」
俺は不覚にも少し顔を赤くしながら婆ちゃんに怒鳴った。
一方で雨音は婆ちゃんの言った事の意味がイマイチわかっていないようで、頭にハテナマークを浮かべていた。
そんなこんなでババチャリを走らせる事20分。
俺達は神愛樹の前に到着した。
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