~1~ 二つのタイプ

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空とは、何色だろうか? この疑問に簡単に答えられる人もいれば深く考えてなかなか答えられない人もいる。 ボクは、深く考えてしまうほうであろう。 AM7時30分。 朝。ボクは目覚まし時計で目を開けた。 ピッピッピ~♪ 頭に響く電子音。 眠い目をこすって時計を見た。 7時35分「ハァ~」朝から大きなため息をついた。 急いでベッドを抜け制服を着て朝飯も食べずに外に駆け出す。 これが、ボクには日課になっている。そして、自転車にまたがり駅までダッシュだ。 中学に比べて高校は少し楽になった気がすると、ボクは思っていた。 AM5時。 朝。 「しおり~朝ご飯よ~!」 お母さんの声が耳をつついた。 無言で立ち上がり、ビシッと制服を着て階段を下りる。「今日も眠れなかった。」としおりは思っていた。ここ1ヶ月、不眠症に陥っていた。 階段を下りるとお母さんが台所でサラダを作っていた。 「おはよう」とお母さん「うん。」で返す。 イスに座りこんがり焼けた食パンをかじる。 時計を見ると余裕がある時間。これは、自分自身のプライドである。ギリギリに起きて急いで家を出るなど有り得ない事である。すべての支度をきちんとして家を出るのがしおりの日課である。image=38239210.jpg
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