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俺の朝は妹の声で始まる。
『お兄ちゃん!朝だよ!』
妹の風美が俺を起こし、俺は目を覚ます。
「悪い…今起きるよ…」
二人で暮らしてもう四年になる、お父さんの連れ子で来た風美はもうすぐ13歳だ。今は母さん達が死に、二人で暮らしている。
『今日はね?お兄ちゃんの好きなスクランブルエッグだよ!』
中学の制服の上にピンクのエプロンをつけた風美がテーブルにスクランブルエッグを置こうする。
あ…嫌な予感がする…。
『風美…足元…!』
「にゃぁあ!!」
毎度ながら俺は風美を抱き止める。
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