人形

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亜「篠田さん、これは?」 篠田「山の所にあったんだけどね。私は人形は要らないからねぇ。どうせなら亜莉朱ちゃんにって訳さ。」 ハッハと笑う篠田。 篠田「またおいで。まだ家電製品は無いから。」 そう言って篠田は工場の中へと入って行った。 後に残ったのは裸の人形を抱いた亜莉朱。 幸い亜莉朱は服を作ったりするのは得意だ。 後で伯父にお願いして生地を調達してもらおう。 丁度自分の服も小さくなって来たから一緒に作ろう。 そんな事を考えながら亜莉朱は伯父宅へと足を進めた。 人形をしっかり布でくるみ、 落とさないようしっかり抱いて、 どんな服を作ろうかと想像を膨らませながら。
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