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―コンコン―
伯父の邸はインターホンでは無く、輪っかをドアに叩くと言う物だ。
そしてそれは門と本邸や別邸の正面玄関にそれぞれ付けられている。
亜莉朱は門の輪っかを叩く。
伯父の邸には門番やメイドや庭師、その他色々、職を失ったりした者を拾っては自分の邸に住み込みで働かせていた。
だが。
亜莉朱は伯父が何の仕事をしているのかハッキリは知らないのだ。
けれどそれをあまり気にしない辺り亜莉朱は天然なのだろうか?
暫くして門番が出てくる。
?「おや、亜莉朱様。お久しぶりですね。」
亜「水鳥川さん、お久しぶりです。伯父さんはいらっしゃいますか?」
水鳥川「ええ。今日は一度も門を開けておりませんから。」
そう言って門を開ける水鳥川。
彼も伯父に拾われた一人で、水鳥川 知哉(みどりわ ともや)と言い一家で無理心中に巻き込まれたが奇跡的に生き残ったのだ。
だが当時はまだ中学生だったため働く事も出来無かったが伯父に拾われた時に空手をやっていた事から門番を買ってでたのだ。
まぁ泥棒なんてのは入ら無いのであまり出番が無いのが宝の持ち腐れとなっている。
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