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私の朝は慌ただしい目覚ましの音で始まる。
『きゃー?!遅刻!
なんで起こしてくれなかったのよ!聡(さとる)!』
ランドセルを椅子に引っ掻け、ココアを飲む弟の聡を睨んだ。聡は今は小学四年生で少し生意気になった、身長も伸びて、いつか私より高くなるって毎日のように言っている。
「姉ちゃんが『もう少し~』とか言って起きなかったんだろ?」
ココアを冷ましながらゆっくりと飲み、ニヤニヤしながら私を見る、聡…。
な…何だろう??
「姉ちゃんて時間にルーズだよなぁ…そんなんだから彼氏出来ないんだよ…」
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