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カバは、
規則的な寝息を止めない。
あたしは、
カバの脇の下に
スルッと潜り込んだ。
この匂い…
カバの匂い…
ドキドキ─…
あたしは、
カバの大きな胸に
腕をそっと伸ばして
カバに、すがりついた。
カバの体温を感じる。
このまま、寝ちゃおう
あたしのドキドキが
少しずつ治まって
心地よい睡魔に包まれる
その時、
カバの腕が、
あたしを、引き寄せたんだ。
あたしの睡魔は
一気にどこかへ飛んでいった
「眠れなかったの?」
すごく小さくて
優しいカバの声で
あたしの全身が熱くなった
恥ずかしい…
自分から布団に
入っちゃったなんて
あたしは、
しばらく眠ったフリをした
ドキドキが…
止まらないよ─…
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