幼稚園から小学校へ

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妹が小2の時 症状の変化が出てきた 左手の動きが悪化しだした 「思うように動かない…」 そんな妹の言葉に両親は慌てた マッサージをしばらくしていなかった事を悔やみながら涙を流した すでに妹の左手は物をつかむ事ができなくなっていた 病院の担当医は言った 「1番怖いのは思春期の時期です 体の変化と共に症状も変化するはず…」 体が出来て行く妹に病の進行は止まらない 左手から腕へ… 腕から足へ… 足まで進行した時には左半身の全ての関節系は動きにくくなってしまった 歩き方も変わった 足を引きずるまではいかないが普通とは違うのがわかる 「今日の体育…イヤだ…」 体育のある日は休みたがる妹 それを見た両親はどうしたらよいか困った 「学校の方でも何とか…」 担任も出来る限りの事はしてくれていた 妹の1番の支えは友達だっただろう 心優しい友達は体の変化を知っているが口には出さずに良くしてくれる そんな友達に恵まれた妹だった
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