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僕より3才年下の妹
名は裕子
今では結婚もして2人の子供にも恵まれている
体が不自由ながらも
なんとか自分なりの幸せを見付けた妹
その妹に症状が出てきたのは3才~4才の時だった
共働きだった僕の両親は妹を保育所に預け仕事を頑張っていた
ある日の帰り…
保育所へ妹を迎えに行った母は保母から伝えられた
「裕子ちゃん…少し…」
詳しく説明出来ない保母の話に母は少し戸惑った
「様子見てみますから…」
忙しい母はそう言いながら妹を連れて帰宅した
父にその話をしたのだろうがお互いに忙しかった両親に病院と言う文字は後回しになってしまう
翌日の事
母へ保育所から電話が入った
「…はい…はい…えぇ…」
保母の深刻な話に母は妹を病院へ連れて行く事にした
しかし…
すでに遅かった
「左半身麻痺」
そう診断された妹…
確実に病は妹を変えて行く…
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