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………退屈だ。
「きり―――つ!」
ザッ
「礼!」
ペコッ
「ちゃくせ――き!」
ガタンッ
「おはようございます。」
「「おはようございます。」」
「え―――っ、では教科書24ページを開いて下さい。」
今日も又、くだらない1日が始まった。
嘘だらけのつまらない日々……
退屈だ。
まったく、なんでこんなに楽しいことが無いんだ……?
何をしても、何を見てもつまらない。
何でなんだ?
………昔は良かった。
何をしても楽しかったからな……
でも、今は何をしてもつまらない。
僕はまだ15なのに……
人生まだこれからなのに……
なんでこんなにつまらないんだ?
……………はぁ
つまらない……
ただただ退屈だ……
きっと…きっと誰にもわからない……
僕が感じているこの感情は……
誰にも…わからない……
きっと……
「雨宮!!」
バシンッ!
「うわっ!?いっっった~~~」
いきなり頭をたたかれ、僕はビックリしながら頭を押さえた。
それを見たクラスの連中は、みんな笑っていた。
チェッ……
笑いやがって……
「まったく、たるんでるぞ!?しゃんとしろ!」
「は―――い」
僕を叩いたのは担任の工藤響一(くどうきょういち)だった。
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