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「何だよ……まったく、響一め~~~教師の体罰は問題なんだぞ?あいつらも人のこと笑いやがって。」
僕はぶつぶつ文句を言った。
「くくくくくっ!」
「なんだよ澤原……お前まで笑いやがって!」
「だぁってよーさっきまでのお前真剣そのものだったんだもん。」
こいつは隣の席の澤原一志(さわはらかずし)
一応僕の友達だ。
茶髪にアクセの派手な奴。
その点僕は地味なメガネ小僧。
よく友達に成れたもんだ。
「真剣だからどうだっつうんだよ?」
「だってさぁ……ぐほっぐははははははっ駄目だ。思い出すと笑っちまう。」
「何なんだよお前?」
「ぐはっぐはははははっ!!だって葉輔すごいビビってたからさぁ!」
「そこっ!!うるさいぞ?」
「おっと、笑い過ぎたな。でも……ぶぷっ…本当面白かったぜ。」
「まったく……」
まったく…退屈な会話だ。
どこにも面白味が無い……
「しっかしよぉー葉輔は本当に面白いよなぁ―――……」
「そうか?」
「ああ、面白い!」
「どこらへんが?」
大体の予想はつくが聞いてみた。
「んーそうだな……色々あるけど…強いて言うなら顔だな!」
「はあ!?てめぇ、僕の顔が不細工過ぎるとでも言いたいのか!!」
「わあぁあ、そんな怒るなよ!!」
別に、本当に怒っているわけでは無い。
怒った振りをしただけだ。
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