第1話 始まりはサイアクと共に…  

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学校にいく日の朝は「毎朝が眠気とトイレ占領の悲しいバトル」と偉い人が言っていた…ま、それ私が言った事なんだけどね。 で、今朝も知略の限りと綿密なスケジュールの成果で、こうしてトイレの占有権を確保したわけ。 お父さん残念でした。 しょぼくさい優越感に浸りながら腰かけていると、いつもと違う違和感を感じた。 「…ゆ…しゃ…よ…」 思わずリラックマみたいにビクゥ!ってなった…なに今の声? あきらかに下の方から聞こえてる… いや、まさか…そんなアホな話は聞いたことないよ。 気のせい気のせい 「ゆう…ゃ…よ…わ…のよび…か…」 …うん、出よっと。 私はおもむろに水を流し便座の蓋をした。 ちえっ、変な幻聴のせいで朝ゆいいつのんびりできる時間がっ!
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