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「えっ…?」
夏樹は驚いた。
(雛形さんの秘密って…)
スッ
何かが夏樹の腕を掠めた。
「痛ッ!?」
よく見ると、夏樹の腕には切られた後があった。
傷は浅かったが、血がワイシャツに染みている。
「あーあ浅かったかなぁー」
残念そうに言った坂山の手にはサバイバルナイフが握られていた。
「あっ!安心して…」
そう言って坂山は笑った。
「痛くないようにしてあげるッ!!」
坂山がナイフを振りかざした。
夏樹はとっさによけた。
が、躓いてしまった。
「ッ!!」
「くすくす…大丈夫よ。一瞬で終わる…」
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