754人が本棚に入れています
本棚に追加
「……」
夏樹は坂山を睨んだ。
「あら、そんな怖い顔しないで?」
そう言って坂山は、器用にサバイバルナイフをくるくると回している。
「言っておくけど、雛形さんは来ないわよ」
(ッ!)
「あらら…図星かしら?」
そう言って坂山は夏樹はの前にしゃがんだ。
「賭けてみる?」
「えっ?」
「雛形さんが助けにくるか」
そう言って坂山はストップウォッチを取り出した。
「ただし…時間は30分だけ」
「……」
「それでも雛形さんが来なければ…」
「…殺すってことか?」
「まあ、そういうことね。それでもいい?」
夏樹はしばらく考えたが
「……分かった」
「じゃあ開始ね…」
そしてストップウォッチを押した。
「さあ、命懸けの30分間の始まりよ…」
坂山は笑った。
最初のコメントを投稿しよう!