殺し屋と言うもの

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(あと…3分…) 内心、夏樹には死ぬと言う実感がなかった。 (別に…走馬灯を見えないし…) 屋上の入り口を見るが、開く気配はない。 ピピピピピッ 無常にもストップウォッチが鳴ってしまった。 坂山が立ち上がった。 「最後に言いたいことは?」 「……」 「ないの?何でもいいわ。ちゃんと伝えてあげるから…」 「…別に」 「そう…まだ実感がないのね…でも大丈夫。一瞬で終わるから」 そう言って坂山はナイフを振りかざした。 まさに夏樹にナイフが当たりそうになった時 「1つだけ…」 夏樹が口を開いた。 寸前のところでナイフが止まった。
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