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しばらく2人は動かなかった。
「そういえば、あなた武器は持ってないの?」
「そんなものいらない…」
「そう…じゃあこっちから行くわよッ!」
「!」
また数本のナイフが飛んできた。
が、それは雛形の方ではなく夏樹の方に飛んでいった。
「彼を守りながら戦えるかしら?」
「夏樹ッ!」
呼ばれた時にはすでにナイフは目の前まで迫っていた。
「ッ!!」
その時目の前に黒い影が現れた。
その影に夏樹は軽く蹴られ、仰向けに倒れた。
「痛っ…!雛形さんッ!」
目の前にいたのは雛形だった。
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