殺し屋と言うもの

21/37
前へ
/283ページ
次へ
「あら?あなたがくし刺しかしら?」 「……」 雛形は何も言わなかった。 そしてそのまま下に落ちていたカバンを足で拾い上げ、飛んできているナイフに向かって投げた。 ドスッドスッ と何本かのナイフが刺さった。 が、 「ッ!」 1本のナイフが雛形の腕を掠めた。 「雛形さんッ!!」 夏樹は思わず叫んで、起き上がろうとしたが 「夏樹!動かないでッ!」 「えっ?だけどッ!」 「あたしは大丈夫だか…」 「!?」 突然、雛形の視界がぐらっと揺れた。
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

754人が本棚に入れています
本棚に追加