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血が辺りに飛び散った。
しかし雛形の腕からではなく、なんと坂山の腕からだった。
「えっ…?」
坂山は自分の腕にナイフが刺さっていることにしばらく唖然としていた。
「どうして…?」
「簡単なことよ」
そう言って雛形はカバンを見せた。
「さっきあなたは1回ナイフを投げた時にこのカバンにも刺さったわよね?それを1つ隠しもってたわけ」
「…所詮あなたには勝てない…か」
坂山はふっと笑うと雛形に何かを投げた。
雛形はそれを受け取った。
「解毒薬よ。使いなさい」
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