殺し屋と言うもの

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ピピピピ… 目覚まし時計が鳴った。 「ん…」 夏樹は目を覚ました。 すると何故か2人の姿はなく、自宅のベッドの上にいた。 その時、パタパタと階段を上がってくる音かした。 「夏樹ぃー大丈夫ぅー?」 母親がいきなり抱きついてきた。 「ちょ、母さん!大丈夫だからッ」 「そう?よかったぁ…」 それを聞いて安心したようで、母親はにこにこしながら夏樹の部屋を出ようとした時 「後でちゃんと彼女にお礼しなさいよ?」 「…彼女?」 「あなたを届けにきてくれたのよ。可愛かったわー♪今度呼んであげてッ」 「母さんッ!2人いたッ!?」 「えっ?1人だけだったけど…」 「ッ!」 それだけ言うと夏樹は慌てて部屋を飛び出した。 「夏樹ぃー、二股はダメよー」 夏樹の母は天然である。
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