殺し屋と言うもの

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「今朝、保護者の人から連絡があった。急遽のことだったらしく本人もあいさつに来れない……」 まだ先生は何か話ているようだったが、夏樹の耳には全く入っていなかった。 「そんなぁー」 「嘘ぉー」 周りからたくさんの声が聞こえてくる。 中には泣いている子もいた。 「マヂかよッ!そんなことって…って夏樹?」 「……」 夏樹は何も言えなかった。 HR後、夏樹は雛形の席に近づいた。 「雛形さん…ちょっといいかな…?」 「…ええ」 そう言うと、雛形は何も言わず、夏樹を連れて屋上へ上がっていった。
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