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「俺にどうしろというんだ…」
「とりあえず、魔王様を探したらどうだい、稟」
目の前には土見稟、つまり俺の体。中身は悪友、緑葉樹だが。
ちなみに俺の今の体は、奴の体だ。
なぜ、こんなことになったのだろう…
事の発端は今日の朝礼にあった。
「稟くん、おはよっ」
「稟様、おはようございます」
いつもの様に、シアとネリネが挨拶をしてくる。
「おはよう、シア、ネリネ」
そして、
「楓、弁当また忘れてたぞ」
これもいつもと一緒だ。俺の分は忘れないのに、自分の分は忘れるんだもんなぁ…
「きゃあ、すいません稟くん」
ついでに、
「おはよう、稟。調子はどうだい?」
悪友からの挨拶も相変わらずだった。
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