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「よーし、朝の朝礼を始める。全員、席に着け」
紅女史の相変わらずの挨拶…
しかし、次の瞬間とんでもない事が起こった。
いきなり魔王様が教室に飛び込んで来たのである。
ここまではいつもの光景だったのだが、よく見ると、右手に魔力の塊が集まって来ていた。
「やばい!」
稟は、今までの経験上、直感的に危険を察知していた。しかし、魔王様の魔力の塊が炸裂する方が先だった。
とんでもない轟音の後に目を開けると、なんとどこも壊れていなかったのである。
しかも、体も無傷だった。あれだけの爆発があったのに、これは一体どういう事だろう?
いろいろ考えを巡らせていると、すごい事に気付いた。
自分の体が他の人の体になってしまっていた。
そしてなぜか、魔王様だけがいなくなっていた…
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