魔王の悪戯

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とりあえず、そのまま授業を受けることになった。 なんというか、ものすごい授業風景だった。 英語の授業では、苦手なはずのシアがすらすら長文を読んでいくという、かなり貴重な(というかもう二度と見れないくらい)場面をこの目で見た。 先生には事情を説明してないので、先生ア然。 他にもいろいろあった。 「とりあえず昼休みだな」かといって、いつも通りにするのは無理かと思われる。 さて、どうすれば… なんて考えているうちに、更なる問題が舞い込んで来た。 「まままあ」 「こらカレハ、戻ってきなさい!」 なぜかカレハ先輩が亜沙先輩を止めていた。 まさか…。 試しに呼び掛けてみる。 「亜沙先輩」 すると、振り向いたのはカレハ先輩だった。 という事はやはりか。 「稟ちゃん、何がどうなってるの!?」 「俺に聞かれても」 やったのは明らかに魔王のおじさんだしなぁ… ちなみに、カレハ先輩は放置状態になっている(というか諦めたらしい)。
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