第6章:吹奏楽コンクール 1996

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しばしの休日を挟むと、もう次の大会が始まる。 次は、マーチングの全国大会に向けて、部活は動き出した。 マーチングとは簡単に言うと、楽器を吹きながら歩いたり、色々な動きをする演奏スタイルだ。 大会まで、日数的には3週間もない。 ただ、誰もやった事はない。 無理かどうかも分からないまま、練習を始めた。 俺は先頭で指揮をするドラムメジャーの補佐、サブメジャーという役職に立候補した。 楽器が吹けないからというのもあったのだが、内心、誰よりも目立ちたかったからだ。 その頃は吹奏楽にハマリまくり、暇があれば演奏会を聴きに行ったり、CDなどを買い漁っていた。 指揮者というものに、憧れ始めていた時期でもある。 そして、同級生のトランペットパート【エリ】にフラれたのもこの時期だ。
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