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-時は22世紀-
地球の極東にある島国、日本。
その国の主だった大企業は協同出資して壮大な癒し系滞在型テーマパーク衛星を創りあげた。
その衛星のテーマは「20世紀の田舎―日本人の心の故郷」
古き良き日本のまだ開発されていない田舎を忠実に再現している。
つまりここは、田舎にある自分の親戚の家に遊びに行く感覚で過ごせる滞在型リゾート衛星なのである。
衛星名・ネバーランド。
そして、開園当初からある画期的なPR方法からついた別名「十歳の世界」
何故なら、日本国籍を持っていて、その年の4月2日から次の年の4月1日までに10歳になる子供は、滞在費が無料になるからである。
その上、家族まで割引き料金で滞在できるのだ。
よって、その年齢の子供を持つ日本人は、学校が長期連休ともなれば先を争うように子供をこの人工衛星に送り出した。
特に夏休みともなればこの人工衛星にいるのは10歳の子供ばかりと言えるほどである。
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