解体と、欠如と

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「私は、サルス・バートンという。OBFのものだ。君をスカウトしに来た」 「……は?」  思わず、言葉が漏れた。対し、バートンは眉をしかめる。 「OBFを知らないのか?」 「え、いえいえっ。そんなことは……」  狼狽する。なぜなら、 「なぜ、オレがOBFに? OBFっていえば、世界でも有数の会社のはず」 「そうだ。理由は簡単。君の力を我が社は欲している。こういっては失礼だが、この自動車生産工場とは比べ物にならない給料も出る」  頷くブンノスケ。  OBFは地球の自然環境調査を行っている会社で、こういった機械を生産する会社との繋がりもあるらしい。  しかし基本的には、  ……デスクワークか。楽なものだ。
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