夢…

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翌日の朝、私はとびきり嬉しいニュースをあかりから聞いた。 「良かったねっ!!」 『うんッ!!ホンッット嬉しいよ!!』 あかりは私が朝学校へ着くと思いっきり飛びついてきた。 興奮しているあかりをなだめて話を聞くと… 2人が歩いているとガラの悪いヤツらが来て 『こんばんわぁ~、お嬢ちゃん中学生? 可愛いねぇ~。これから俺らと遊ばない?』 って近づいて来た… 『もぉ、めっちゃ怖くてね!!逃げようとしたの!!そしたら……』 そしたら、後ろに居た竜也が 『俺の女じゃボケェ。さっさっと失せろや虫ケラどもが』 竜也は坊主だったし。空手をやっていたから体ががっちりしていて、かなり怖かったらしい。 でも…… 『でも、そん時の竜也めちゃくちゃカッコ良くてね!!やばかったの!!もぅ私竜也しか目にはいんない!!』 だそうだ。 そんな竜也に圧されてガラの悪いヤツらは去っていったそうだ。 『問題はその後なの!!』 そぅ、問題はその後。 2人はそこから口をきかなかったという。 あかりが落ち込んで『バイバイ』と言うと。 『…おまえっ』 『え?』 『おまえってマジ可愛いヶド… おっちょこちょいだょな!!』 『は?』 あかりは落ち込んでいた分、竜也の言葉に頭にきたらしい。 『は?竜也にそんなコッ………』 ――チュッ 『おっちょこちょいだけど…俺、あかりのそういうトコ好きだょ。って、あかり?』 そのとき、あかりはなにが起こったのか理解しきれなかったそうだ。 『…もしもぉし、あかりチャァン?』 『…ハッ えっ!?なっ何!?』 『アハハッ!!あかり、好きだよ。』 『で…付き合うコトになりました!!』 だそうだ。 親友が大好きな人と付き合えるコトになって本当に嬉しいよ。 (私も…私も敬と付き合いたいな…) でも、それは夢のまた夢… そう思ってたよ…。
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