気持ち。

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『…でさぁ、明日の放課後遊ばねぇ?4人で!!』 その日の晩、俺は竜也の恋を後押しするため君に電話をかけた。 会いたいのは竜也だけじゃないけど… 俺も、奈々に会いたかった。 自分から電話する口実を作ったんだ。 「…うん!!いいよ!!でも、あかりにも聞いてみるから、大丈夫だったら明日のお昼頃にまた電話するね♪」 そういって2人の電話は終了した。 思えば、奈々の方から電話をかけてきたことは無い。 きっとあかりに途中までやってもらうのだろう。 ちょっとした不安はすぐに消えた。 翌日の昼に君から電話がかかってくるまで、竜也は馬鹿みたいに騒いでいて大笑いしていた。 そこにケータイの着信が鳴り画面に奈々の名前が書いてある事がなんとなく嬉しかった。 『…もしもぉし♪』 ハニかんだ声がバレないように俺はこんな言い方をした。 「もっ、もしもし!!テンション高いね!!」 君が俺のテンション1つを分かってくれた事が無償に嬉しかった。 そういう俺の声に気付かれないように言葉を急いだ。 「うん!!あかりも行くって!!」 餌を望むような目で竜也が俺を見るもんだから… 『あかり来るってよ!!』 と竜也に言ってやると… 『うぅぅぅぅっしゃぁぁぁっ!!』 て…声を張り上げるもんだから笑いが止まらなかった。 -今日、奈々に会える- そう思うと、午後の授業内容が全く頭に入ってこなかった。
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