気持ち。

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「さっきはごめんね!!変なモノみせちゃって…」 奈々は突然謝りだした。 きっと、玄関での事だろう。 『あ?あぁ全然大丈夫だよ!!気にすんな!つか、ちゃんと捕まっとけよ!!』 奈々を支えている事がなんとなく嬉しかった。 (奈々は、好きなヤツとか居んのかな…) ひとつの疑問が頭をよぎった。 『奈々はさぁ…』 「え?」 風の音で聞こえなかったのか奈々は聞き返した。 また言うのもなんだか恥ずかしかった。 『やっぱなんでもねぇ!!』 はぐらかそうとする俺に君は背中を殴ってきた。 『殴ることなくねぇ~?』 「正直に言わないとまたやっちゃうよ~」 奈々は意地悪そうに言った。 しょうがないからまた聞いたんだ。 『奈々は……好きなヤツとか居る?』 言って少し後悔した。 奈々は黙りこくってしまった… それから奈々の家に着くまで俺たちは言葉を交わす事は無かった。 翌日、竜也は彼女ができたと喜んで報告してきた。もちろん、あかりと付き合えたんだと……。 俺が奈々と付き合える日は来るのかな…?
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