闇…

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隼人… 今もアナタを想うと胸が苦しくなるよ…。 隼人は私の彼氏だった… 《だった…》 隼人も私が失明したと聞いて こぅ言ったんだ… 『…ハッ?無理無理無理 オレおまえの盲導犬とかなれねぇよ? …つか、まじ終わりだろぉ オレと付き合うより盲導犬でも見つけたら?…じゃぁな。』 そんな酷い言葉を残し彼は去っていった そこまでの気持ちだったんだね… 私だけだったんだね… こんなにも好きなのは こんなにも想っていたのは 私だけ… そのとき私は“愛”を信じなくなった。 どんなに想ったって結局一方通行でしょ? 目も見えない私が恋をしたところで 何も得られないでしょ? そう思って…… もぅ恋はしたくなかったんだ。 どうせつらい想いをするならば…… 私は“恋”を諦めたんだ。 それなのに… それなのに君は私に恋心を 再び思い出させてくれた… あの誓いは堅かったはずなのに いとも簡単に…… でも君に恋をして愛されて 後悔は無いよ? もう一度恋をして良かったと そう思っているよ……
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