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『明日から春休みだねぇ~♪』
あかりがワクワクしながら言った。
「ゥチらも中2かぁ~…
1年て早いなぁ…」
本当に…
時間は残酷なほど早く過ぎていった。
私から光を奪ってもう2ヶ月半経つんだ…
『…-ねぇ!!
春休みいぃぃっぱい遊ぼうね!!
カラオケも買い物もいっぱいしようっ!?』
悲しげな顔をしている私に気付いたのか
明るく話しかけてくれるあかり…
「ぅんっ!!その時は私に合う春服選んでねっ!!」
そぅ…こんなことでくよくよしてちゃいけないんだ。
もぅこの生活にもだいぶ慣れてきたんだし、この目を受け入れていかないと…!!
私は春休みをほぼあかりと過ごすことにした。
『奈々ぁ~カラオケ行こぉ!!』
「ちょっ…ちょっと待って!」
今朝は少し寝坊してしまった。
「ょしっ!!あかり行こう!!
お母さ~ん行ってきまぁすッ!!」
『気を付けるのよ!?ちゃんと杖もってね!』
「はぃはぃ。あかり行こう!」
私は玄関に立てかけてある白い杖を手に持ち、街へ向かった。
街へ向かったのはカラオケのため。
でも、まさか…
君に出逢えるなんて思ってもみなかったよ…。
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