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そんな中、彼と僕の関係は、ますます奇妙なものになっていった。表面的な親友関係はもちろん続けているが、心の中で彼を嫌う感情は、日に日に増していくようだ。彼は僕をどう思っているのかは知らないが、彼は僕に好意的に話しかけてくるようになった。
彼と僕はほとんどが正反対に見えるために、仲が良いことを周りから不思議がられた。僕は極めて真面目な人間で、規則というものを破ることはほとんどない。しかし、彼はどちらかといえば不良で、ある程度の犯罪なら平気で犯した。
傍目からは、確かに正反対に見えるかもしれないが、むしろ彼と僕には似通う部分の方が多くあるように思える。具体的に何とは言えないが、ただ漠然と彼は僕と同じ人間のような気がした。
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