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その後の四日間は短いものだった。気温も少しずつ下がり、外で鳴く鈴虫の声も日に日に増えていった。特に名残惜しいというわけではないが、聞き慣れたヒグラシの声が聞こえないことに気付いた時には、何かもの寂しい気がした。
その日は久しぶりに気温が上がり、外に立っていれば汗をかくほどだった。午前の時間の電車に乗ることを他の男子生徒たちに言ってあった。通勤、通学時間でもなく、昼時でもない半端な時間だ。僕は、電車が出る十分前に駅に着くように家を出た。
駅には既に二人の男子生徒が来ていた。二人とも気持ちが浮き立っていることが、傍目でも分かるようだった。そして、間もなく来た残りの生徒と共に切符を買い、無人の改札をくぐった。
プラットフォームには、彼と彼女がいた。
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