Dreams of an Absolution

僕

　人は全て仮面を被っている。それが僕の答えだった。間違いである可能性は大いにあるが、後悔はない。もしあの時ここに辿り着かなかったのなら、今の僕は形成されなかっただろう。僕は自分を気に入っているし、間違っているとも思わない。義理の両親の死すらも、結局は僕を作るための踏み台だったのだ。

　そうして僕は自ら仮面を作り出した。他人の良い点を出来る限り吸収し、本当の自分なら絶対にしないようなことも平気でやってのけた。人から信頼を得るために、最大限の努力をした。そうして僕は元々の学力と共に高い地位を確立し、周りの人間から尊敬さえされるようになった。
　そして、そのまま中学に上がった。

　全てが上手くいっていた。