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「何がいい?」
藍架は市橋に追い討ちをかける様に、笑顔で疑問を投げ掛ける。
「何って…俺…選択肢知らねぇもん…」
「…それもそうね。
じゃあ、これを見て。」
そう言って藍架は、市橋から少し離れた。
パンッ
耳に痛い音と共に辺りが光り、市橋は思わず眼を瞑った。
「…っ…なんだ…?」
「眼…開けてもいいよ。」
「…あぁ……っ!!!」
眼を開けた市橋が見たものは、
「…翼…」
そう、藍架の背中からは、黒くて大きな翼が生えていたのだった。
「…これが証拠。
信じて貰えた?」
そう言って藍架は、クスクスと笑う。
「信じるしか…道はないだろ…」
市橋は茫然と呟くことしかできなかった。
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