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「…まさか市橋に会うなんて…。」
藍架は立ち入り禁止の屋上で、一人呟いた。
「俺だって、藍架に会うとは思わなかったさ。」
背後からの行き成りの呼び掛けに、藍架は本気で驚いた。
「びっ!くりした~!
市橋…なんの用?」
「なんの用?じゃねぇよ!
なんでここにいるんだよ!
妹かと思ったら、本人だしよ!」
「…いろいろとあるの。
あんたには関係無い。」
「関係なくねぇよ!
俺…お前のこと好きだったんだ…。
けど…転校するっていうから…諦めたのに…。
なんでここにいるんだよ!
しかも、なんでまだ高校生なんだよ!」
そう、なんと藍架と市橋は過去にクラスメートだったらしい。
「…話せば長くなるし…、信じてもらえないと思うわ。」
「…話すだけ話してみろよ。」
「…わかったわ。」
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