第二章 少女の秘密

2/5
前へ
/11ページ
次へ
「……私、人間じゃないの。」 藍架はいきなり話を切り出した。 「……は?」 その話の突拍子の無さに、市橋は情けない声を出した。 「ほら、信じないじゃない。」 「いや、あの、ええと…  物事には順序というものがあると…」 「だから、私は人間じゃないのよ。」 慌てふためく市橋に対し、藍架は冷静に切り返す。 「人間じゃないって…どういう意味?」 「あ、ごめん。  わからない人にはわからないわよね。」 藍架は自分の間違いに気付いたようだ。 「順番に…説明してくれるか…?」 「ええ。」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加