第二章 少女の秘密

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 「なんなの?」 「…いや…なんでもない。  続けて。」 「わかった。  私はね、魔族なの。」 「ま…ぞく…?」 市橋は、藍架の言葉に詰まってしまった。 「そう、魔族。  魔族は、人間と比べると長生きだから…。  だから…私はここにこうして、高校生として生活してるの。」 「そんなこと…信じられないよ!  証拠は?証拠はなんかないのか?」 本当に信じられるような証拠を提示されるまで、市橋は信じないつもりでいた。 「証拠?あるわ。  何がいい?」 そんな市橋に対する、藍架の自信あり気な言葉に、市橋は希望の光を潰された気がした。
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