‡ハジマリのウタ。‡
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眩しい光が窓ごしに入ってくる。少女はぼーっとそれを見つめてベッドから這い出した。 久しぶりに見た。 あの懐かしい夢…。 ふ、と微笑みを漏らして鏡の前に立つ。いつもの服を着て、背中に流れる絹糸のような美しい白金の髪を黒のリボンで束ねる。 良し。 少女の着ている燕尾服が歩く度に翻る。 彼女は色気のない燕尾服を見事に着こなして部屋を出た。
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